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2016年12月一覧

4表現の技術

表現の技術とは、今までの技術で作成した文章を、視覚的にどのような配置にすべきかということです。つまり、見た目でわかり易い文章ということです。その技術で最も重要で使用頻度の高い手段を紹介します。

ヒエラルキー構造の見出し

日本では裁判所書式で利用されている記述方法になります。すなわちそれは次のような文章構造のことです。ポイントはインデントを使用するということです。

1、~~~
 (1)~~~ 
    a、~~~
      ・~~~

ポイントに数字番号や下線を付す

今までの記事なのかで、黄色や赤のアンダーラインを引いてきていますが、まさにそれらを指すものです。

数字インデックス

すでに、今までの記事の中で使用していることが多い視覚的な表現の技術ですが、ヒエラルキーの表現とは1つの見出しに対して、更に小さな見出しをつけていくことです。記事で言えば、目次で1-1や2-1と表現されているものを指します。


3-4つまり考える技術とは?

考える技術とは、相手に明確に自分の考えを伝えることです。

まとめますと、考えるためには次の2つが重要で、これを考える手段として使うのが一番であると言えるのではないでしょうか。

文章はすべて関連を共有していて、全てが特製ごとにグループ化(要約)されています。

文章は、ある結果を達成するために一緒に取るべき行動と言える。


3-3グループ内を要約する

ピラミッド構造のある一つの法則によれば、その場合、上部のメッセージは実際には下部のメッセージの要約になっているに過ぎません。逆に言えば要約になっていなければなりません。

そして、もちろん上下のメッセージは、縦のグループ化されたもにになります。

この要約とグループ化の関係は、考える最後のプロセスといえるものです。

最後のプロセスを完成させるために

ただ、この1つの法則を完成させるためには次の2点の注意が必要なので、これからその説明を行います。

白紙の主張を避ける

白紙とは、次のようなことをいいます。まず、次の2つの文を比べてみてください。

・私はあなたの伝記を書くことができる。それは次の3つの理由があるからだ。

1,2人共、まずしい亀戸の出身だからである。

2,2人共、亀戸で学んだからだ。

3,2人共、いろいろ同じ人間である。

・私はあなたと同じ種類の人間なので、貴方の伝記を書くことが出来るのは自分だけだと思っている。

白紙の主張とは前者のことをいいます。後者はこの記事の題名になっている要約になります。

要約文のほうが論理的に次々と続く情報に頭が準備され、確実といえるのではないでしょうか?

行動の結果を述べる

目的達成のために必要な行動をリストするとします。そのときに不足する行動があるか、無いかは、それは行動によってえられるものを想定するしか方法はありません。

そして、殆どの場合、結果行動によって決まります。

しかし、この作業はとても難しいです。そこで、3つの方法によってよりわかりやすく表現する方法をささっと紹介します。

  • 1,行動を具体的に表現する
  • 2,グループを明白な因果関係で構成する。
  • 3,一連の行動から「直接得られるモノ」を書く。

例えば、行動を具体的に表現すること考えて見ると次のとおりです。

具体的とは「7月15日までに利益率を10%上げる」といったことです。これにより10%という数字に対する行動が限定され(2%とくらべてより大胆さが必要となる)、7月15日までという期限内でできる行動が選別されます。これにより、とてもリアルな想定が行なえます。


3-2グループ化の順序

以前、グループ化の関係には論理的な関係が必要ということを説明しました。

ここでは、グループ化をする時に、1,2,3と順序をつけるのが重要で、それには3つの方法があるということを説明します。

グループ化の順序が重要な理由

グループは順序が必要で重要だと言っています。なぜ重要であるか、いま、その答えは言わないでしょう。

だから、あなたはそれを考えながら読み進めてください。突然、私は質問をしますので、応えられるように読み進めてください。

それでは、グループ化の3つの順序を説明します。

時間の順序

これは達成したい目標を特定して、その後に必要な行動を考えることです。それは、つまり結果から原因を考えることです。
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(順序とは図の中の数番号のことをいいます。)

構造の順序

全体を部分部分に分けたものです。
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度合いの順序

上の2つでは表しきれないその他の特記すべき事項を表しています。
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3-1考える技術

例題かきます。

あるバイヤーが現在の在庫管理システムに不満を感じています。

1,報告頻度が適切でない。
2,在庫データーに信頼性がない。
3,在庫データーが古すぎる。
4,在庫データーと売上データーが一致しない。
5,もっと見やすい報告書がほしいと思っている。
6,無意味なデーターは報告書にのせないで欲しい。
7,異常値が一目瞭然でわかるようにしておほしい。
8,自分でやらなければならない作業を減らしたい。

以上の文章をまとめると次のようになります。

売上と在庫の報告システムが全く役に立っていない

1,データーの信頼せに欠ける。
2,報告書のフォーマットが使いにくい。
3,報告書の発行がおそすぎる。

いかがでしょうか?

どうすればこのようにまとめることが出来るのでしょうか。これは自分の考えを明確にする上でも大切な技術といえるものではないでしょうか。

そして、よく比べてみてください。下の文章はグループ化されていませんか?上の文章をグループ化したもの。

この考える技術のカテゴリーでは、このグループ分けの方法を学んでいきたいと思います。


2-4ピラミット構造の3つの構造の最後「導入部のストーリー」

ピラミッド構造には縦の関係と横の関係の2つの構造が存在することは、今までに説明してきました。今回は最後となる3つ目の「導入部のストーリ」についてです。

文書のはじめに書くこと

文章のはじめには、読み手が文章に興味を生じさせるきっかけとなることを書く必要があります。

最初に読み手の興味を引き付けなければ、文章を書いても、その本来の目的が達成できません。つまり、読んでもらえないということです。

そこで、読み手の文章への興味を確実なものにするためには、読み手の疑問に答える姿勢を見せることが重要です。これは、最初に疑問の本質をはっきりさせることにもなります。

導入部ストーリーの例

例えば、文書のはじめにこういったことを掲げるのはどうでしょう。

本文書の目的は、以下の課題につき今後のさらなる検討と討議を行うため意見を集約することにある。

1,~~
2,~~

導入部のストーリーは、読み手に興味が出なければなりません。それは、内容に読み手が知っているだろう事を書くのも1つの技術です。これがピラミッドの一番上になります。すると2段め三段目は既に述べた方法によって自然と連なり、結果的に読み手の疑問にすべて答えるという形に落ち着くことになります。

導入部に大切な事のまとめ

本ページのぶん中からポイントを抜き出し列挙します。おそらく、ここまで読んできたあなたにはこの箇条書きを読むだけで、導入部に大切な事は理解できるでしょう。

  • 最初に読み手の興味を引き付け
  • 読み手の文章への興味を確実なものにする
  • 読み手の疑問に答える姿勢を見せる
  • 文章に興味を生じさせるきっかけ
  • 読み手が知っているだろう事を書く

B-3番外編

やる気を奪うもの?

やる気の動機づけには種類がある?

長持ちするやる気の動機づけ?

■衛生要因

ハーズバーグは、労働環境や人間関係の悪さが、やる気を奪うと言っています。劣悪な環境では、やる気ある行動は生まれません。ただし、どんなに給料を上げても、それでどんどんやる気が高まるわけではありません。

やる気が高まり、積極的に仕事をするためには、お金だけではなく仕事自体の満足感が必要です。

■外発的動機づけと内発的動機づけ

お金やテストのため、上司や親に叱られないための活動は、外発的動機づけです。一方、知的好奇心や良い仕事をしたいという純粋な思いが、内発的動機づけです。

内発的動機づけの方が、楽しく、質が高く、持続します。内発的動機づけは、外から報酬を与えられるのではなく、活動自体の満足感が報酬となる動機づけです。

■外発的動機づけから内発的動機づけへの変化

最初から、勉強や仕事に内発的動機づけを持っていれば良いでしょう。小さな子供の活動や、高校生の文化祭の準備などであれば、そうでしょう。しかし、必要な勉強や仕事に最初から内発的に取り組める人ばかりではありません。

最初は、大人や上司に言われて、言われるままに行う外発的動機づけです。これは、当然です。勉強も、仕事も、指示を受けて行います。最初は、それも必要です。

でも、いつまでも指示されたので仕方なく行動している人は、やる気がないと言われてしまうでしょう。

上司や先生との人間関係が良いと、言われて仕方なく行動するのではなく、上司や先生を信頼して活動するようになります。さらに、上司や先生を喜ばせたい思いが湧いてきます。

野球選手が、監督を男にしたいとか、監督を甲子園に連れて行きたいなどと語る状態です。こうした状態になれれば、さらに上の活動自体の意義を理解し、内発的に動機づけられて活動できるようになります。

内発的動機づけで行動するためには、上司や先生との信頼関係があり、言われて行う訓練から、自ら進んで行う活動までのステップが必要となるのです。

■勤労感謝

仕事も勉強も、地獄にもなれば天国にもなるでしょう。やる気を高めるのは、馬車馬のように苦しい活動をすることではありません。やる気がある状態は、楽しく生き生きした状態です。

やる気ある活動は、人々を幸福にし、健康にし、結果的に成績や業績をアップさせます。心の中のやる気を行動として表せるように、互いに支え合いたいと思います。


2-3横の関係

一段下のレベル」という表現を覚えているでしょうか。そうこの記事の最後の文章で使われた文言です。引用すると「その疑問には一段下のレベルで横並びで答えるという方法で解決させることが出来ます。」とあります。

ここで、今までに習ったピラミッド構造をハッシュタグで表してみます。タグを見てもピンとこない場合は再確認が必要です。

#スピートの飛躍#理解度のUP#論理的#確実に理解#最善#縦の関係#自然と整理

グループ化できる一段下

ピラミッド構造の一段下は、その上の回答になっています。この回答は2つの方法でのみ行われた回答でなければ、グループ化が出来ずピラミッド構造の意味がなくなってしまいます。その2つとは帰納的論理演繹的論理です。何故ならというところは、今は置いておき「そういうものである」という認識を持っておいてください。

それよりも大切なところは、一段下とその上は論理的な関係であることが必要というところです。

これが成功すると、ピラミッド構造の横の関係でも、縦の関係と似たように、何かしらのつながりがある事がわかります。すると結果的に、全ての段が関係するものになります。全てが全てを導くということになります。これは、文章全体として疑問のない文章ともいえる事になります。つまり、それは解りやすい文章、理解が出来てしまう文章となります。


Bー4結局、その人を決定づけるのは能力よりも選択と言えるだろう。

その人はどのような人ですか?

その人はどのような人生を歩んできましたか?

これからどのような人生を送りたいですか?

■能力と選択の心理学

人の人生を決めるのは何でしょうか。親やお金などの環境、それとも容姿などでしょうか。たしかに、それらは人生に影響を与えます。それも決して小さな影響ではありません。けれども、「心理学の研究によれば、お金や環境や見た目によって変わる幸福度は、わずか10パーセントです」<ポジディブ心理学>

親の養育態度によって、子どものパーソナリティが決定されるものではないことも、現代心理学の研究成果です。

さらに心理学の研究によれば、知能の高さよりも、親の財産よりも、美男美女であることよりも、最も大切なのは「自己制御力」だとわかっています。

何を持っていても持っていなくても、自分の特徴を制御して活用していく力こそが、豊かな人生を送るためには大切と言えます。

■能力ではなく選択

1、誰かを殴って強盗しようと思ったとします。しかし腕力が足りない。そんな時は、武器を使えば良いでしょう。悪の仲間を集めても良いでしょう。「誰かを暴力でねじ伏せる」という結果は同じものが得られるでしょう。
2、困っている誰かの荷物を持ってあげようと思ったとしましょう。けれども腕力が足りません。そんな時は、台車を借りてきても良いでしょうし、手伝ってくれる仲間を集めても良いでしょう。荷物を運ぶという結果は同じものが得られます。

1も2も腕力があれば実現可能というところは腕力という能力にかかっていると思います。したがって、腕力という能力がなければ行ことができないと言えます。

しかし、腕力がなくとも、武器を使ったり台車を借りてくるという選択によって結果は同じものが得られます。

これは能力ではなく選択によって人生が決まり変わってくると言えるのではないでしょうか。

能力があるかないではなく、どのような選択をするかが、人生を決めることが多いということは知っておく必要があることでしょう。

なんでも自分でやりたがる人?

なんでも自分でやりたがる人がいます。

その理由が「人に任せられないから自分でやる」ということであれば、その人の人生は限りあるものになる可能性が高いです。

しかし、人に任せることができる人は、その人生は豊かになることでしょう。なぜなら、これこそが”選択”を連続している状態だからです。

確かに、大企業のトップは自らやるのではなく、”選択”していることが多いと感じます。


2-2ピラミッド構造の中身?

ここからは書く技術の中核であるピラミッド構造について、○ページに分けて具体的に説明していきます。

なぜ人は書くのか

人は自分の言いたいことを正確に知ることは少ないです。実際に自分の考えを書いたり、口に出さなければ誰にとっても自分の考えを発見することが困難です。

もし、言ったり書いたとしても100%の表現を実現するのは難しいです。

でも、書く事をピラミッド構造のルールに従って進めれば、そのスピードは飛躍的に早まります。すると当然に理解度も高まります。これを学ばない理由はありません。

縦の関係

文章を書く上で、読み手の関心を捉えるに最も役立つ驚くべき方法は「文章に縦の関係を作る」ことです。これはピラミッド構造のそれぞれの箱の中にメッセージを一つだけ入れるという方法で行うことができます。

そもそも、書くという行為の主たる目的は、「読み手がまだ知らないことを伝えること」だと言えます。なので、読み手が文章を読むときに思う【なぜ?・どのようにして?何故そんなことが言えるのか?】という疑問に一つ一つ答えていくことが必要があります。

これはピラミッドで言うと、「一段下のレベルで横の広がりをもって答える」ということになります。これを繰り返していき論理的に考えても読み手がこれ以上の質問をしないところまで作り上げます。

もっとも、出来上がった文章に人が合意するとは限りません。しかし、少なくとも人は、その文章を確実に理解します。これこそが書き手が行える最善ということになります。最善です。bestです。最高ではなく最善で良いのです。

ピラミッド構造の魔法~実践編~

ではここで一度あなたにもピラミッド構造の魔法にかかっていただきたいと思います。

早速「豚はペットとして飼われるべきだ」ということのピラミッド構造について書いてみます。

【どうしてあなたは豚が美しいと思うのか?】

それはたっぷりと肥えているし、しかも彼らは全くイギリス的だからさ。

【こうやっていることがどうして美しいのか?】

それはとても美しい曲線を見せてくれるからだ。飼い主に謙遜の心を芽生えさせるからだよ。

【どうしてイギリス的だから美しいのか?】

豚は大地と密接な結びつきを持っている。この結びつきは力は優しさと相容れぬものではないということを象徴している。この姿勢がまさにイギリス的で大変美しく、国家の象徴というに値するものだ。

さて、あなたはこの文章を読んでも、その主張に「合意」は出来ないと思います。しかし、何を言いたいのかは理解できると思います。

これをピラミッド構造で表すとこんな感じです。

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このテクニックをビジネス文章で応用すると、次のようなピラミッド構造が作成されます。すると読み手、つまり顧客は、、、もう言わなくてもわかるでしょう。つまり、ピラミッド構造の利点はそういうことになります。
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ここでピラミッド構造の一つの法則をまとめます。ピラミッド構造の最大の利点は縦の関係にあります。これにより自然と自分の考えを整理することができます。

そのためにはどうするのか?縦の関係を作るにはどうしたらよいのか?

それはすごくシンプルで、2つのことだけで解決できます。

1,メッセージは必ず読み手に疑問が生じさせなくてはなりません。

2,そして、その疑問には一段下のレベルで横並びで答えるという方法で解決させることが出来ます。