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2、書く技術一覧

考える技術・書く技術

2-4ピラミット構造の3つの構造の最後「導入部のストーリー」

ピラミッド構造には縦の関係と横の関係の2つの構造が存在することは、今までに説明してきました。今回は最後となる3つ目の「導入部のストーリ」についてです。

文書のはじめに書くこと

文章のはじめには、読み手が文章に興味を生じさせるきっかけとなることを書く必要があります。

最初に読み手の興味を引き付けなければ、文章を書いても、その本来の目的が達成できません。つまり、読んでもらえないということです。

そこで、読み手の文章への興味を確実なものにするためには、読み手の疑問に答える姿勢を見せることが重要です。これは、最初に疑問の本質をはっきりさせることにもなります。

導入部ストーリーの例

例えば、文書のはじめにこういったことを掲げるのはどうでしょう。

本文書の目的は、以下の課題につき今後のさらなる検討と討議を行うため意見を集約することにある。

1,~~
2,~~

導入部のストーリーは、読み手に興味が出なければなりません。それは、内容に読み手が知っているだろう事を書くのも1つの技術です。これがピラミッドの一番上になります。すると2段め三段目は既に述べた方法によって自然と連なり、結果的に読み手の疑問にすべて答えるという形に落ち着くことになります。

導入部に大切な事のまとめ

本ページのぶん中からポイントを抜き出し列挙します。おそらく、ここまで読んできたあなたにはこの箇条書きを読むだけで、導入部に大切な事は理解できるでしょう。

  • 最初に読み手の興味を引き付け
  • 読み手の文章への興味を確実なものにする
  • 読み手の疑問に答える姿勢を見せる
  • 文章に興味を生じさせるきっかけ
  • 読み手が知っているだろう事を書く

2-3横の関係

一段下のレベル」という表現を覚えているでしょうか。そうこの記事の最後の文章で使われた文言です。引用すると「その疑問には一段下のレベルで横並びで答えるという方法で解決させることが出来ます。」とあります。

ここで、今までに習ったピラミッド構造をハッシュタグで表してみます。タグを見てもピンとこない場合は再確認が必要です。

#スピートの飛躍#理解度のUP#論理的#確実に理解#最善#縦の関係#自然と整理

グループ化できる一段下

ピラミッド構造の一段下は、その上の回答になっています。この回答は2つの方法でのみ行われた回答でなければ、グループ化が出来ずピラミッド構造の意味がなくなってしまいます。その2つとは帰納的論理演繹的論理です。何故ならというところは、今は置いておき「そういうものである」という認識を持っておいてください。

それよりも大切なところは、一段下とその上は論理的な関係であることが必要というところです。

これが成功すると、ピラミッド構造の横の関係でも、縦の関係と似たように、何かしらのつながりがある事がわかります。すると結果的に、全ての段が関係するものになります。全てが全てを導くということになります。これは、文章全体として疑問のない文章ともいえる事になります。つまり、それは解りやすい文章、理解が出来てしまう文章となります。


2-2ピラミッド構造の中身?

ここからは書く技術の中核であるピラミッド構造について、○ページに分けて具体的に説明していきます。

なぜ人は書くのか

人は自分の言いたいことを正確に知ることは少ないです。実際に自分の考えを書いたり、口に出さなければ誰にとっても自分の考えを発見することが困難です。

もし、言ったり書いたとしても100%の表現を実現するのは難しいです。

でも、書く事をピラミッド構造のルールに従って進めれば、そのスピードは飛躍的に早まります。すると当然に理解度も高まります。これを学ばない理由はありません。

縦の関係

文章を書く上で、読み手の関心を捉えるに最も役立つ驚くべき方法は「文章に縦の関係を作る」ことです。これはピラミッド構造のそれぞれの箱の中にメッセージを一つだけ入れるという方法で行うことができます。

そもそも、書くという行為の主たる目的は、「読み手がまだ知らないことを伝えること」だと言えます。なので、読み手が文章を読むときに思う【なぜ?・どのようにして?何故そんなことが言えるのか?】という疑問に一つ一つ答えていくことが必要があります。

これはピラミッドで言うと、「一段下のレベルで横の広がりをもって答える」ということになります。これを繰り返していき論理的に考えても読み手がこれ以上の質問をしないところまで作り上げます。

もっとも、出来上がった文章に人が合意するとは限りません。しかし、少なくとも人は、その文章を確実に理解します。これこそが書き手が行える最善ということになります。最善です。bestです。最高ではなく最善で良いのです。

ピラミッド構造の魔法~実践編~

ではここで一度あなたにもピラミッド構造の魔法にかかっていただきたいと思います。

早速「豚はペットとして飼われるべきだ」ということのピラミッド構造について書いてみます。

【どうしてあなたは豚が美しいと思うのか?】

それはたっぷりと肥えているし、しかも彼らは全くイギリス的だからさ。

【こうやっていることがどうして美しいのか?】

それはとても美しい曲線を見せてくれるからだ。飼い主に謙遜の心を芽生えさせるからだよ。

【どうしてイギリス的だから美しいのか?】

豚は大地と密接な結びつきを持っている。この結びつきは力は優しさと相容れぬものではないということを象徴している。この姿勢がまさにイギリス的で大変美しく、国家の象徴というに値するものだ。

さて、あなたはこの文章を読んでも、その主張に「合意」は出来ないと思います。しかし、何を言いたいのかは理解できると思います。

これをピラミッド構造で表すとこんな感じです。

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このテクニックをビジネス文章で応用すると、次のようなピラミッド構造が作成されます。すると読み手、つまり顧客は、、、もう言わなくてもわかるでしょう。つまり、ピラミッド構造の利点はそういうことになります。
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ここでピラミッド構造の一つの法則をまとめます。ピラミッド構造の最大の利点は縦の関係にあります。これにより自然と自分の考えを整理することができます。

そのためにはどうするのか?縦の関係を作るにはどうしたらよいのか?

それはすごくシンプルで、2つのことだけで解決できます。

1,メッセージは必ず読み手に疑問が生じさせなくてはなりません。

2,そして、その疑問には一段下のレベルで横並びで答えるという方法で解決させることが出来ます。


2-1書く技術とは?

このカテゴリーでは、書く技術というものを学びます。文章を書くというのはどういったことでしょうか?一番の理由は「伝えるため」です。だとすれば、それは相手(読み手)に分かりやすい文章である必要があります。もし分かりにくい文章だとすると、それを相手は読んではくれないでしょう。

では、分かりやすい文章とはどのようにして書くのか?

これを書く技術として説明し書いていきたいと思います。

書く技術?

書く技術は何かと言うと、それはピラミッド構造を理解し、ピラミッド構造の法則に従ってものを書くと言えます。

とはいいつつも、ピラミッド構造と言われたところで、「書く技術、わかった!」と、すぐにわかる人は皆無ではないでしょうか。

ピラミッド

ピラミッドを想像してみてください。それはおそらく、下にあるものが上を支えています。そして、下に行くほど支えるものは増えていくという形をとっています。

具体的にピラミッド構造のたとえ話をしましょう。ピラミッドの頂点には「植物」があるとします。そのすぐ下には「木」「草」「花」があったとします。その「木」のすぐ下には「針葉樹」「広葉樹」があり・・・ といったように、下に行くほど細く分類されていくのがピラミッド構造の特徴です。

ピラミッド構造の最も重要な部分

皆さんがここで一番気づくべきところは 縦軸そして横軸これらはグループ化されているというところです。

ピラミッド構造のピラミッドは、その構造がグループ化されているからこそ解りやすいものになります。

クループ化によって、すべてが簡単に連想できるのです。

ピラミッド構造の具体的効果

ピラミッド構造を理解すると、具体的には次のようなときに非常に”ソレ”を実感するでしょう。

考える
記憶する
問題を解決する

ピラミッド構造は、これらを容易に行えるようにしてくれます。その一つの効果として、ピラミッド構造を理解すると、あなたは「時間が短縮された」と感じることになります。

これがわかり易い文章の構造の秘訣です。