やる気の動機づけには種類がある?
長持ちするやる気の動機づけ?
■衛生要因
ハーズバーグは、労働環境や人間関係の悪さが、やる気を奪うと言っています。劣悪な環境では、やる気ある行動は生まれません。ただし、どんなに給料を上げても、それでどんどんやる気が高まるわけではありません。
やる気が高まり、積極的に仕事をするためには、お金だけではなく仕事自体の満足感が必要です。
■外発的動機づけと内発的動機づけ
お金やテストのため、上司や親に叱られないための活動は、外発的動機づけです。一方、知的好奇心や良い仕事をしたいという純粋な思いが、内発的動機づけです。
内発的動機づけの方が、楽しく、質が高く、持続します。内発的動機づけは、外から報酬を与えられるのではなく、活動自体の満足感が報酬となる動機づけです。
■外発的動機づけから内発的動機づけへの変化
最初から、勉強や仕事に内発的動機づけを持っていれば良いでしょう。小さな子供の活動や、高校生の文化祭の準備などであれば、そうでしょう。しかし、必要な勉強や仕事に最初から内発的に取り組める人ばかりではありません。
最初は、大人や上司に言われて、言われるままに行う外発的動機づけです。これは、当然です。勉強も、仕事も、指示を受けて行います。最初は、それも必要です。
でも、いつまでも指示されたので仕方なく行動している人は、やる気がないと言われてしまうでしょう。
上司や先生との人間関係が良いと、言われて仕方なく行動するのではなく、上司や先生を信頼して活動するようになります。さらに、上司や先生を喜ばせたい思いが湧いてきます。
野球選手が、監督を男にしたいとか、監督を甲子園に連れて行きたいなどと語る状態です。こうした状態になれれば、さらに上の活動自体の意義を理解し、内発的に動機づけられて活動できるようになります。
内発的動機づけで行動するためには、上司や先生との信頼関係があり、言われて行う訓練から、自ら進んで行う活動までのステップが必要となるのです。
■勤労感謝
仕事も勉強も、地獄にもなれば天国にもなるでしょう。やる気を高めるのは、馬車馬のように苦しい活動をすることではありません。やる気がある状態は、楽しく生き生きした状態です。
やる気ある活動は、人々を幸福にし、健康にし、結果的に成績や業績をアップさせます。心の中のやる気を行動として表せるように、互いに支え合いたいと思います。